私長森夏弥子は中国の河北中医学院を卒業し河北省邯鄲市中医院内科・針灸科で10年間勤めました。
河北省は現代中国で有名や裕福なところではないですが、実は大昔漢方の名医達が活躍の舞台でした。河北省邯鄲市渉県にある唐王山女娲庙は華夏祖庙と呼ばれ、上古の盤古、女娲と黄帝達が天地を開いて人を作った場所と言われ中華文明の起源地でした。漢民族の始祖と呼ばれた黄帝が天下を治まるために、当時大事なことは人々の健康維持、疾病と戦うことでした。そのお陰で当時お医者さん達が病気に対する診断と治療経験をまとめた『黄帝内経』は書かれました。
この本は現存する中国最古の医学書であり、今も中医大学で欠かせない四大経典の教科書『内経』として使われています。
また古代神医扁鹊が河北省倉州市出身で行医諸国(諸国を廻り庶民の病気を治療すること)趙国(今の邯鄲)で帯下医(婦人科医師)として勤めました。彼が最初の脈診に詳しい先生で『難経』を書かれました。
更に中医学の医聖張仲景は河北省の隣河南省で医事を行い彼が書かれた『傷寒論』は四大経典の1つです。
ちなみに元時代鍼の名医窦汉卿先生は邯鄲市肥郷県の出身で書かれた『標幽赋』は今も針灸の指南として皆さんに愛用されています。

以上のような名医達の有効な経験は代々に受け続がられ、治療効果がとても良いので漢方療法は中国の国民に対して健康維持、疾病治療のために1つ欠かせない選択肢となっています。
私が学校を卒業する前、夏休みなどの時間を利用し河北省省中医院婦人科の名医秦満先生に医事を学びました。
卒業後、中医院で勤めている間たくさん先輩方の経験を見ることができて特に内科の名医韓志合・韓誠先生、針灸科の名医王順婉先生などの恩師のご指導の下で仕事をしました。あの時、毎日時間を無駄にしなくて一生懸命先生達の経験を覚えること、また自分が臨床で集まった経験をまとめることが将来に絶対役に立つことを信じていました。

日本の女子栄養大学大学院を卒業し,これからの進路を考えた時,日本で中医学を研究しながら漢方と針灸の知識を教えたり,病気に悩まされる患者さんを治療したりして今まで勉強した知識を日本に生かした方が良いのではないかと思って日本の国籍を取らせて頂きました。
26年間たくさん日本人の先生や患者さんのお陰で自分が漢方と針灸の研究をしながら臨床経験をさらに充実したように感じています。いつも患者さんから症状が改善されたよと聞いてとても嬉しいです。これから皆様に質の高い漢方治療を行いたいと思います。
今までの経験を皆様の健康にお役に立つことを願っております。

漢方相談の主な適応疾患

呼吸器系疾患:気管支炎・喘息・花粉症・鼻炎・副鼻腔炎(好酸球性副鼻腔炎)
消化器系疾患:胃腸炎・便秘症・下痢
精神科疾患:うつ病・自律神経失調症・不安神経症
生活習慣病:肥満症・高血圧・糖尿病・高脂血症・脳卒中
婦人科疾患:不妊症・流産・生理痛・生理不順・月軽前緊張症・卵巣嚢腫・子宮内膜症
皮膚科疾患:ニキビ・蕁麻疹・アトピー性皮膚炎など
他には冷え性・痩せ・低血圧 他。

漢方相談の流れ

まず患者さんにカルテを書いていただきます。今まで検査の結果があれば是非持って来てほしいです。
診察は中医学の望診・問診・聞診と切診(脈診)により弁証診断を行いますし、西洋医の診断と検査結果も参考します。その後、疾病を発生するメカニズムと漢方薬の治療作用を説明しご本人に合う薬を配置し先に薬を利用し後に集金します。