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新着情報

針と漢方治療で好酸球性副鼻腔炎患者さんの血中好酸球が下がりました!

昨年12月25日新着情報に「難病指定の好酸球性副鼻腔炎に対するはりと漢方治療による有効症例」を書きました。今回同じ症例患者の血液検査の結果を紹介します。

男性 26 X7月受診
 主訴:嗅覚がない、味覚が異常2年間。
 現病歴:2年前、ストレスがあって高熱が出た(当時風邪だと言れた)後、知らないうちに匂いがわからなくなり味覚も敏感になって徐々にすべての食品の味はえぐいまた表現ができない味になり、特に甘いものを食べると気持ちが悪くなる。食事の量が少なくなったため体重が5Kg減った。1年前から耳がかゆくて聴力低下の症状も現れられた。鼻水が常に喉の奥から流れ、鼻つまり、ストレスを強く感じそしてイライラし、また汗かく、便秘、疲れる時視力低下などの症状を伴う。都内や多数の病院へ受診したが診断がなかなかできず、最後三重大学病院で診察と検査を受けて好酸球性副鼻腔炎だと診断された。また貧血・肺活量低下も指摘された。出された飲む薬を2種類飲んだが効果がないため、紹介されて本院の治療を求めた。

 診断と治療:中医学的な診断は鼻淵 (痰湿お血鬱阻、久病による気血津液不足)に該当する。治療は袪痰通絡、開胃通鼻兼補益気血津液を原則にした。取穴について嗅覚神経中枢に近いツボの「印堂」・体質を改善するために例え列けつ、・血海・三陰交などのツボに刺鍼をした。鍼治療を週2回のペースにした。また難病なので漢方煎じ薬の釣藤鈎散などを併用して治療を行った。
 結果:鍼治療を2か月受けた後、嗅覚と味覚が半分ほど回復しお灸の匂いとチーズの味が分かった。また今まで気になる、時に意識不明の症状がそれから出なくなり、汗が普通にかくようになった。更に治療を受けて5ケ月後、三重大学病院へ受診し嗅覚と味覚のテストを受けた。その結果は何と嗅覚の方ではスコア(10が満点)が治療前2で治療後8になり、味覚は甘味以外78割回復されたことは確認をされた。血液検査の結果が、次の通りです。好中球数は治療前後それぞれ2990/ul2790/ulで、リンパ球は治療前後それぞれ2000ul1750ulで単球は治療前後それぞれ240ul220ulで好酸球は治療前後それぞれ400ul280ulで好塩基球は治療前後それぞれ30ul50ulとなって血中好酸球が明らかに下げたことが見られた。

症状について、匂いにさらに敏感になり最近一部甘いものを甘く感じて食べられるようになった。

また好酸球性副鼻腔炎の治療により今年花粉症の症状が軽いことも見られた。症状のスコアは(辛くて我慢ができないのを10とする)目のかゆみが例年10で今年34と、鼻水が例年10で今年56と、鼻つまりが例年8で今年が6となった。花粉症の発症期間も短くなった。

 以上のことにより鍼治療と漢方治療を併用して好酸球性副鼻腔炎患者の症状を改善する効果がある、また血中好酸球・好中球・リンパ球と単球を下がることにより好酸球性副鼻腔炎患者の体内のアレルギー反応と炎症反応を抑える可能性があることを考える。これからさらに症例を増やして研究を続けたいです。


院長長森

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長森夏弥子(崔邁)