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吸玉の治療効果を紹介します.

女性 45歳 X年2月某日初診
主訴:肩こり・不眠・胃腸の調子が悪くて便秘と下痢を繰り返します.
現病歴:長い間仕事のストレスや不規則の生活、パソコンをすることにより以上の症状を起こした.病院の検査で慢性胃炎・胃にポリープがあると言われた.普段いらいらし,腹がはれて下痢と便秘が繰り返します.ストレスを解消し体質改善をするために吸玉治療を希望します.
所見:両肩上端僧帽筋に直径10cmほどの硬結が触られる,舌は淡紅苔が少ない脈が浮.
診断:気滯血瘀兼肝腎不足の不眠と肩凝り
治療:舒肝理気 通絡安神
まず伏臥位で肩の凝りの辺り・心兪・脾兪・胃兪を中心に吸玉治療を20分間しました.効果が長く持つため鍼治療を勧めて同意を頂いたので仰向けて合谷・太衝・三陰交等のツボに鍼治療を40分しました.終わった後,本人は気持ちよかったとおしゃいました.
二診(初診から4日間)
肩凝りが軽くなり,治療の後2日間よく眠れました.所見では肩の凝りが柔らかくなりました.今日,大便がゆるい,ストレスによるイライラの症状を解消したい.治療は前回と同じでした.
三診(初診から15日間)
治療の後,調子がよかった.睡眠が正常になり肩凝りも楽でした.所見では肩の凝りの大きさが半分小さくなっています.治療は吸玉だけを30分しました.
四診(初診から22日間)大便が殆ど普通になりやや出にくい,肩凝りが軽いが,仕事でイライラらし,目の疲れがあるので治療をしてほしいと。所見では右側肩の凝りが殆ど触れなくなり,左側肩の凝りの大きさが3cmになりました.治療は1回目と同じでした.治療の後,すっきりしましたとおしゃって次回棒灸の治療も体験をしたいので予約をされてお帰りにされました.
 
長森夏弥子