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アトピー性皮膚炎に対する針治療の効果を挙げています。

  長津田まい針灸院では中医学基礎理論に基ついて更に中国の「易経」にある五運六気の知識を参考にしてその方が生まれた年月からどういう体質を判断し、その方に合うツボを選んで針治療を行っています。それで患者さんの辛い症状をより速く改善をすることができましたのでここで2つ症例を紹介します。
症例1 男児 3歳 

主訴:手足の甲、肘窩、膝窩の皮膚が痒くて夜眠れない。
現病歴:生まれた後、以上の症状ガ見られ、農薬アレルギーだと言われた。薬を飲めないために鍼治療を希望する。

既往歴:蕁麻疹、鉗子分娩のため言語障害で脳性麻痺の疑い。

所見:手足の甲、肘窩、膝窩の皮膚が赤くてカサカサ、出血と血の瘡蓋が見られた。また発音ができるが単語をなかなか喋れない。
舌象:舌赤い。

診断:心火旺盛血熱型

治療では清心火、涼血止痒を原則とし大椎、心兪、通里などのツポにはり治療をした。針治療は週2回のペースでした。

二診 元気になって痒みが明らかに減り、足の甲の皮膚が正常になり赤みが取れてカサカサがみられた。言葉を長く喋るようになった。四診目、 膝窩皮膚がまだ赤くて痒い、それ以外の皮損がほぼ見られなく、たまに痒いだけでした。そうして膝の裏に繋がるツポに治療をしました。五診、目膝裏の赤みと痒みが大分改善され、しかもよく喋るようになりました。その日蕁麻疹の治療をしました。六診、1週間蕁麻疹がでなかったし、アトピー皮膚炎の痒みが完全に止まった。

症例2 男性 39歳 医師

主訴:子供ごろから全身皮膚が痒くて眠れない。

現病歴:子供ごろからアトビー性皮膚炎で繰り返しをして来た。全身皮膚が赤くて腫れ痒くて眠れない、疲労感が強く感じ、寝汗、便秘を伴う。薬を飲んでない。

所見:顔と耳が凄く腫れ、全身の皮膚が暗く紫色で乾燥、掻痕と血の瘡蓋が多く見られた。

中医弁証分型が陰虚火旺血熱型なので滋陰涼血清熱をするツボを取って針治療をした。

結果:二診、痒みが明らかに改善をされ眠れた。皮膚の腫れも軽くなった。腕の内側と足の甲に血の瘡蓋がみられた。さらに治療を4回行ったあと、皮膚がほぼ正常状態になった。  

それから3か月後、本人が受診をして来た。あれから暫く皮膚の調子が良かったと、夏の暑さにより顔と目が赤くて腫れたので鍼治療を希望する。所見では顔以外の皮膚が普通でした。治療は清熱解毒、清心涼血の原則をし、適応のツボに施術をした。結果は一回で顔と目の赤みと腫れを解決した。

以上述べたように針治療がアトピー性皮膚炎に対し短期間で効果が見られたので患者さんも私もとても嬉しいです。

アトピー性皮膚炎に悩まれている方に是非お勧めです。

院長 長森夏弥子